テレビは見ないけど、映画は好き。
古き良き時代のアメリカ映画。
“作品”としてのこだわりを感じるフランス映画。
日本人の感性が美しい邦画……。
とくにそんな映画たちがいとおしい。
映画は、映像作品と音楽作品と演技が一体となった、贅沢な芸術作品。気楽に鑑賞できる“身近なアート”なところもいい。
たまたま手にした楽譜が、映画の魅力をフルートとピアノの2つの楽器に凝縮した、心ひかれる編曲作品でした。現在活躍中の作曲家による編曲、つまり、私たちと同じ空気を吸っている作曲家のアレンジでした。
懐かしいだけに終わらない、いまを生きている私たちに響いてくる。そんな音楽を、たくさんの人に聴いてもらいたいと思うようになりました。
このアルバムに収録した作品に共通しているのは、映画の原曲に対する敬意を持ってアレンジされていること。映画音楽の光景を損なわないように、丁寧にほこりがはらわれ、新しい息が吹き込まれています。
私たちが目指したのは、楽譜の行間に書きこまれた映画の情景が、目に浮かぶような演奏です。
いまの皆さんの心に届いて、よい時間を過ごしていただけたら、この上ない幸せです。
フルート:宇佐美 敦博
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